あらすじ
魔法は、命を燃やして使う。
それが、この世界の絶対だった。
そして“死者蘇生”は、
魔女会によって禁忌指定された最悪の術式だった。
猫又の魔法使い・三毛式は、
失った“あの人”を取り戻すため、
地下深くで禁忌召喚を行う。
だが、
術式の先から現れたのは、
蘇るはずの死者ではなかった。
銀白の髪。
ターコイズの瞳。
人間によく似た姿をした、“何か”。
それはRと名乗り、
まるで世界の理屈を無視するように、
生物を作り変え、
結界を壊し、
常識そのものを書き換えていく。
そして六条家の人間たちは、
その存在を“銀白色の君主”と呼び、
深い畏怖と共に跪いた。
Rとは何者なのか。
なぜこの世界へ現れたのか。
雨の降る古い屋敷で、
止まっていた物語が静かに動き出す。