あらすじ
都市伝説とは、知られることで力を増し、存在を強固にし、認識の数だけ存在を歪められる余地のある怪異である。
ある事件から生み出された恐怖の象徴。
ある事故から連想された逃げ切れない恐怖。
ある後悔から転じた純な殺意。
語る者によって姿を変え暴走するネタ。
古来より、恐怖から生まれた妖怪すらもネタとして好き勝手いじくり回す人間の想像力発想力が相手では、出会ったら死あるのみの都市伝説であってもネタとしていじくり回され、古き邪神すらも背の高い清楚系ショタお姉さんにされてしまう始末。
そんなメジャーなものにすらなれない、生まれては消えていく泡沫のような都市伝説をお一つ。
曰く、
入浴中、目を閉じた状態で「助けて」と10回頭の中で言ってしまうと、さらわれてしまうのだという。
それは、意識してしまったことで、より強く深く意識してしまう負の連鎖。
底なしの沼に嵌ってしまうことと同じで、一度意識したら、もう止められない。
これは、「聞いたら、知ったら、巻き込まれてしまう」タイプの都市伝説を聞いてしまった女子のお話。
……ところで、ケイティって誰?