あらすじ
王太子レオニードに婚約破棄を告げられた公爵令嬢ユリシア。そして彼の隣には妹であるエレナがひっそりと佇んでいた。
欲しい本、欲しい服、気になっていた人、気が付けば全て妹に取られていた。だから今回も同じ。
そうしてユリシアは静かに故郷へと帰っていったのだった。
失恋の痛みを抱えながらも、実家で食事をし、お風呂に入り、穏やかな日常を過ごすうちに、少しずつ心を癒していくユリシア。
――そんな彼女の前に、ある日突然この国最強の騎士団長アレン・クロイツが現れる。
「やっと会えた」
そう告げた彼は、かつてユリシアが助けた名もなき少年だった。
飢えと孤独の中にいた少年は、彼女の言葉を支えに生き延び、剣を磨き、ついには王国最強の騎士へと成長していたのだ。
「俺の全ては、あなたのためにある」
突然始まった、重すぎる溺愛。
騎士団長を辞めてまでユリシアの傍に来たアレンに、彼女は戸惑い振り回されながらも、彼と過ごす穏やかな日々に次第に惹かれていく。
これは一度愛を見限った少女と、一途すぎる最強騎士が紡ぐ少し重くてとびきり甘い恋物語。