あらすじ
アスラン伯爵家の長女・アルティナは、実家で冷遇され、妹に婚約者を寝取られる不遇な日々を送っていた。
だが、彼女には誰にも言えない秘密がある。――それは、前世が日本の『自衛官』であること。
過酷な訓練で培った「最悪の事態を想定する癖」と「カンストした状況把握能力」を持つ彼女は、ある日、使用人の噂話から自分が夜会で婚約破棄(断罪)される計画を秒で察知する。
しかし、基本的に超がつくほど【ものぐさ】なアルティナの願いはただ一つ。
「めんどくさいクズどもを一撃で片付け、田舎で一生ダラダラとニート生活を送る(有給休暇が欲しい)」
迎えた夜会当日。予定通り婚約破棄を突きつけてきた公爵とクズ実父に対し、アルティナは隠しポケットから軍事レベルで完璧に整理された「不正の証拠書類」を提出。売られた喧嘩を最速・一撃で片付け、見事に完全勝利(ざまぁ)を収める!
「よし、これで明日から無職(スローライフ)だ!」と内心でガッツポーズを決めた、その直後。
早すぎる状況把握能力が、夜会会場に潜む【皇太子暗殺の包囲網】を秒で感知してしまった。
(今ここで最高指揮官が死んだら、内乱が起きて私のニート計画が崩壊する……!)
「ハァ……。チッ、まーた残業かよ……!」
のんびり寝て過ごしたい一心で、ドレスの裾を豪快に破り捨て、前世仕込みの格闘術で暗殺者たちを秒で制圧してしまったアルティナ。
その圧倒的でプロフェッショナルな姿を特等席で見ていた第一皇太子・ルファードは、彼女の底知れない有能さと、時折見せる「早く帰って寝たい」という迷惑そうな本音にすっかり魅了されてしまい――!?
「見つけたぞ、我が国の優秀な不発弾。……俺の側で、一生その有能さを見せてくれ」
「殿下、その目は肉食獣が獲物を見る目です。お断りします。私は寝たいんです」
状況把握が早すぎる元自衛官令嬢 vs 彼女を絶対に手放したくない執着皇太子。
戦略的撤退(ニート計画)を目指す令嬢の、ものぐさ防衛戦が今始まる!