あらすじ

「英雄は私ではない。──あの人だ」 平民出身でありながら王国改革を成し遂げ、のちに“英雄宰相”と呼ばれた男、カイル。だが、当の本人に言わせれば、それは大きな誤りだった。 本当の英雄は、自分ではない。 冷酷無慈悲な“鉄の女王”と恐れられ、後世では暴君とまで記された女――オフィーリア陛下こそが、この国を救ったのだ。 地方の貧しい平民だったカイルは、左遷された元宰相に才能を見出され、知略を叩き込まれて育つ。 やがて王都で起きた暴動をきっかけに、若き女王オフィーリアに見出されたカイルは、平民ながら女王の右腕となる。 しかし、王国の実権を握るのは、貴族の大半を掌握した宰相。 腐敗した貴族社会、迫る飢饉、民衆暴動、政争、陰謀――。 剣も強くなく、足も遅い。それでもカイルは、誰より王を信じ、知略だけを武器に国を変えていく。 そして、誰にも見せない女王の素顔を知るのは、彼だけだった。 「……甘味は、あるか?」 これは、のちの世で英雄扱いされた男と、歴史に正しく記されなかった女王が、共に国を変えた物語。

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小説を読もう2026/05/19
  • 現在の作品女王陛下の右腕ですが、後世では私だけ英雄扱いされています。