あらすじ
高村脩也は、どこにでもいる平凡な中学2年生。だが、運命のクラス替えをきっかけに、タイプの違う二人の少女と出会う。
一人は、陸上部で共に汗を流し、弾けるような笑顔でいつも隣にいてくれる遠藤彩。
もう一人は、クラスのムードメーカーで、ふとした瞬間の居心地の良さに胸が弾む小崎遥香。
二人の魅力的な少女への想いの間で、不器用な脩也の心は優柔不断に揺れ動いていた。
そんなある日、部活中の大怪我によって松葉杖生活になってしまった脩也。
情けなさと憂鬱さに沈む彼の元へ、同時に救いの手を差し伸べたのは、彩と遥香の二人だった。
エレベーターの狭い空間で二人の優しさに挟まれたあの瞬間から、脩也の中で二人の存在は爆発的に大きくなっていく。
そして季節は巡り、中3の春。
神様の悪戯のようなクラス替えで、遥香と同じクラスになった脩也。
修学旅行の帰りの新幹線、十五センチの至近距離でのツーショット写真。
その直後、遥香が自分にだけ聞こえないように呟いた、小さな「大好き」の言葉。
2学期の席替えで訪れた、遥香の隣という「黄金期」の甘酸っぱい日常。
怪我でボロボロになった体育祭で、変わらぬ部活の絆で励ましてくれた彩の優しさ。
そして、遥香からの不意打ちの「彼女いる?」の質問。
二人の優しさに支えられ、少しずつ不器用な恋心を加速させていく脩也だったが、非情にも受験の季節、そして別れの春が近づいてくる。
別の高校への進学が決まり、二人の距離が離れていくカウントダウンが進む中、卒業式前日の誰もいない夕暮れの靴箱で、遥香は震える手で一通の手紙を脩也に託した。
「家に帰ったら、読んでね」
手紙に綴られた、遥香の本当の想いとは?
そして、あの新幹線での小さな呟きの真相が明かされる時、二人の不器用な恋の歯車が最高の青空の下で動き出す。
たくさんの優しさに支えられて俺は今、キミの隣の特等席へ一歩を踏み出す。
不器用な少年と、真っ直ぐな少女が紡ぐ、切なくて一番愛おしい等身大の青春ラブコメディ、ここに堂々開幕!