あらすじ
都内の小さなシステム会社で働く神代真司は、幽霊や怪異を見ることができる特殊な体質を持っていた。
しかし学生時代の苦い経験から、「見えても関わらない」を信条に、平凡な会社員として生きている。
ある深夜、残業帰りの駅前で出会ったのは、そこに取り憑く少年の地縛霊・ユキだった。以来なぜか懐かれた真司は、たびたび怪異絡みの厄介事へ巻き込まれるようになる。
廃ビルに現れる黒い影、深夜の川辺を徘徊する異形、人知れず増殖する呪い――。
東京の片隅では、誰にも知られず怪異が蠢いていた。
本当は関わりたくない。面倒事も危険も御免だ。
それでも放っておけず、今日も真司は文句を言いながら怪異へ立ち向かう。
これは、深夜の東京でひっそりと続く、“視える会社員”の怪異譚。