あらすじ

神様だって、書き換えられる。 神に閉じられた世界「シコク」で、臨時職員として封鎖区域の記録整理をしていたトオルは、ある日、読んではいけない地下施設のメモを読んでしまう。 その結果、彼は暗闇の奥にいる何かに見つかり、右手に黒いペンを与えられる。 黒栞《コクカン》。 それは、ゾンビを一言で爆ぜさせ、神話ごと神を殺せる異常な万年筆だった。 しかし、その力は祝福ではない。 黒栞を使うたび、トオルの名前は自分のものではなくなり、世界から色が抜け、白黒の少女が彼の背後で囁き続ける。 もっと書いて。 もっと殺して。 そうすれば、私はそちらへ行ける。 荒ぶる神々に人間を奉納する社会。 奉納され損ねた者がゾンビとなる街。 神の使徒として人を“客”として連れ去る番頭。 そして、神を殺した跡に開く、暗闇の穴。 これは神殺しの英雄譚ではない。 救えなかった死者を、美談にしないための記録である。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/19
  • 現在の作品神様だって書き換えられる 〜暗闇が「神話を殺せ」と囁き嗤う〜