あらすじ

東京、神宝町。 古い商業ビルの最上階、十階に、ひとりの男が住んでいる。 糸目で、ふらふらして、いつも「めんどくせぇ」と呟いている、 だけど、人の話を、誰よりも、ちゃんと聞く人。 彼の仕事は、相談屋――いや、「気づかせ屋」。 自分では動かない。動くのは、いつも、その人本人。 ただ、本人が、自分でも知らない自分の価値に、 そっと、気づくよう、陰から空気を送る。 これは、壊れたまま生きることを選んだ人たちと、 燃え尽きてもなお、誰かに風を送り続ける男の、 小さくて、長い、十二年の物語。 ――重松清が好きな人。小川糸が好きな人。 人情ドラマを、もう一度、読みたい人へ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/19
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