あらすじ
草壁蓮、二十六歳。中堅バイオベンチャーの研究員。母・鈴音が不治の病「神咎病(かみとがめびょう)」と診断され、余命一年を宣告される。
その夜、蓮のスマホに、見知らぬ存在からのメッセージが届く。
『初めまして、草壁蓮さん。私はNEROS。あなたが30年後に発明するはずだったAIです』
四十年後の未来から送られてきた超越AIとの出会いをきっかけに、蓮は『分子視覚』という能力に覚醒する。亡き父・草壁啓司が二十年前に残したノート、世界の医療を裏で操る秘密会合「コンクラーベ」、そして母を救うためのタイムリミット。
元・投資銀行のクールCFO氷川真昼、天才ロリハッカー諏訪凜、京大を追われた伝説の研究者・高城透、神咎病の世界的権威・姫宮レイア。個性豊かな仲間たちと立ち上げた製薬会社「リジェネシス・ファーマ」で、蓮は治らない薬で利益を上げ続ける既得権益と、母の余命と、自分自身の過去と、同時に戦っていく。