あらすじ
森の奥。
魔女のような師匠と、その弟子である少年レイは、
世間から離れて静かに暮らしていた。
朝は叩き起こしに行けば吹き飛ばされ、
料理を作れば文句を言われる。
魔術を学び、食事を囲み、時折聞こえる“鐘の音”へ違和感を抱きながら過ごす日々は、それでも穏やかだった。
詠唱、魔法、魔術、祝福。
世界には幾つもの技術体系が存在し、
人々はそれを当然のように使っている。
だがレイだけは、昔から街の鐘の音が嫌いだった。
まるで泣き声を無理やり押し殺しているみたいで。
これは森で育った少年が世界へ降りていく物語。
そして世界に隠された“音”の正体へ近付いていく物語ー