あらすじ

午後三時。 校舎の屋上で飲んだファンタグレープの味を、今でもときどき思い出す。 誰が先にそこにいたのか、何を話したのか、はっきりとは覚えていないのに。 この学校では、ときどき誰かがいなくなる。 理由もなく、行き先もなく、ふと姿を消す。 でも、それはいつも午後三時の出来事だった。 陽太は、月見すずと出会ったあの日から、 他愛のない会話を重ねるようになった。 彼女のことかもしれないし、あの時間のことかもしれない。 あるいは、自分自身のことだったのかもしれない。 午後三時にしか話せないことがある。 誰かと話したかったのか、それともただ、聞いてほしかったのか。 何者にもなれず、どこにも行かず、すべての理不尽はまったく解決なんてしないけれど、 それでも小さな会話の断片は、永遠のように残る。 これは、 午後三時という名の「どこにも行かない会話」の記録。 あの時間に、君と話したことの——

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カクヨム
カクヨム2026/05/18
  • 現在の作品ファンタグレープ・カンバセーション