あらすじ
王国で起きたクーデターにより、幼くして父を失ったリオ・アルゴ。英雄と呼ばれた親衛隊長の息子でありながら、彼は男爵家の養子として静かに育てられた。
やがて15歳となったリオは、貴族学院に通いながら、もう一つの顔を持つ。――冒険者ギルドに登録された、駆け出しの冒険者としての顔だ。
剣も魔法も突出した才能はない。それでも彼は、状況を読み、仲間を活かし、最適な戦い方を組み立てることで依頼を乗り越えていく。
犬獣人の少女エティア、魔法学園に通う年上の魔法使いカーリャ。個性の異なる仲間と共に、リオは少しずつ冒険者としての名を広げていく。
その一方で、貴族学院では弟に王位を取られ、難しい立場にいる王の兄クラウスと出会い、王国の歪みが静かに彼の周囲へと忍び寄っていく。
やがてリオは知ることになる。父の死の裏にある真実と、王国を操る大臣の存在を。
これは、ただの少年が仲間と共に戦い、冒険者として名を上げながら、やがて王国の闇へと踏み込んでいく物語。