あらすじ

私は四年制大学を卒業し、大企業の子会社へ就職した。 給料はよく、残業も少ない。人間関係も悪くなく、平穏な社会人生活を送っていた。 しかし、両親が交通事故で急逝する。 突然の喪失感と、多額の保険金を手にしたことで金銭感覚が麻痺した私は、「夜の蝶の谷」に出入りするようになり、特殊な浴槽に溺れていった。 週末だけの饗宴から、平日も休むようになり、やがて出勤しなくなった。 退職手続きもしないまま、会社の寮に私物を残して私は消息を絶つ。 連絡が取れなくなった私を心配した会社の人事は、両親逝去後に私の保証人となっていた叔父へ連絡した。 そんななか、叔父のもとへ警察から知らせが入る。 私は特殊スーパー銭湯で眠り込んだまま、まったく目を覚まさなくなっていた。異常を感じた番頭が通報し、救急搬送された私は、そのまま数日間昏睡状態に陥る。 病院で目を覚ました私に、叔父は現状を説明した。 無断欠勤が続いたことで、会社はすでに解雇されていた。 急激な環境の変化で壊れてしまった私を案じ、叔父は日本の西の方にある施設で、しばらく暮らしてみないかと提案する。 病室で、私の内側には意志も欲望も希望も何ひとつなかった。 私は叔父の提案に従うことにした。

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小説を読もう2026/05/18
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