あらすじ
高校一年生の瀬戸宮ハルミは、瀬戸内地方の商店街で生まれ育った下町っ子。
今日もイベントを手伝うためにハッピ姿で駆け回っていたところ、
「変わった服を着ているな」
と、ゴリゴリの暴走族ファッションに身を包んだウォルフィと名乗る美少年から声を掛けられる。
服の丈つめや裾なおしといった、『お直し』の仕事でお金を稼ぎながら旅をしているというウォルフィは、商店街を荒らしに来た「綺羅綺羅寿司(きらきらずし)」の双子の兄弟、伽美亜(きゃびあ)と闘龍風(とりゅふ)を、パンツのすそを縫いつけるという裁縫(さいほう)の技術で撃退する。
ウォルフィと親しくなったハルミは、かつて親友だった栗原さとみと絶交状態にあることを打ち明ける。
以前ハルミは、さとみと共に漫才コンビを組んでいたのだが、コンテストに出場した際に着ていた衣装が原因で伽美亜と闘龍風から嫌がらせを受け、それ以来自信を無くして舞台から遠ざかっていたのだった。
そんな折、ハルミは、
「はじめまして、瀬戸内ハルミさま。このたびウォルフィ様がこちらでお店を出す際に協力して下さったお礼に、当家にご招待させて頂きます」
突如、ヴィンセントと名乗る老紳士氏から、ウォルフィの実家で開催されるファッション・ショーに招待されるハルミ。
そして、ハルミは知ることとなる。
ウォルフィが、ウォルフガング・カンパネロ=デュエマという少年が、本当は何者かということを―