あらすじ

「どうか、ハッカーの正体を突き止めてください――」 完全匿名のメンタルケア・アプリ『Catharsis(カタルシス)』のサーバーが不正アクセスを受け、ユーザーの極秘データが漏洩した。 依頼に訪れたのは、アプリの管理人であり社会福祉士の結城凛。彼女は、漏洩の絶望から命を絶ったユーザーを想い、悲痛な涙を流す。 デジタル遺品解析士・御影朔(みかげさく)は、ハッカーからの身代金要求を端緒に、ブロックチェーン上の資金洗浄ルートとAWSのアクセスログの追跡を開始する。 しかし、暗号化されたデータの海から浮かび上がったのは、単なるサイバー犯罪の枠に収まらない、あまりにも異様で完璧な「システムの痕跡」だった。 なぜ、ハッカーは金銭的価値のない匿名データを狙ったのか? なぜ、彼女の語るインフラ知識はそれほどまでに淀みないのか? そして、過去の事件の裏で暗躍していた巨悪『Q』と、このアプリの奇妙な接点とは。 被害者は誰で、加害者は誰なのか。 人間の「善意」と「救済への祈り」は、いかにして狂気へと反転し、悪用されるのか。 完璧にコーティングされた偽装と美談を、御影の圧倒的な論理とファクトが容赦なく解体していく! 「データは嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間だ」 シリーズ最大の転換点にして、息もつかせぬ頭脳戦が展開する第4話。 すべての点と線が繋がり、御影朔が“絶対零度の怒り”を顕にする衝撃のラストに、あなたはきっと戦慄する。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/05/18
  • 現在の作品『カタルシスの代償〜デジタル遺品解析士の事件簿』