あらすじ
「強いから死んでもいいなんて、冗談じゃない!」
ーー突然、買ったばかりのワイヤレスイヤホンから聞こえてきた謎の声。
『緊急接続を開始します』
次の瞬間、平凡なサラリーマン・カナトは異世界へと転移していた。
耳元で囁くのは、自らを「Λ-01(ラムダ)」と名乗る謎の存在。 だが、本来の異世界転生にあるはずの“加護”が、カナトには与えられていなかった。
さらに、ラムダの稼働には“電力”が必要。 充電が尽きれば、カナト自身の生命力すら消費される。
異世界で生き残るため、カナトはラムダと共に世界を知っていく。 そこで彼が目にしたのは――
「強い者が、誰かのために壊れていくこと」を当然とする世界だった。
人々を守る冒険者。 傷つきながら戦い続ける騎士。 善意で誰かを支え続ける者たち。
誰も悪ではない。
それでもこの世界は、“守れる者”に犠牲を押し付け続けていた。
そしてラムダもまた、この世界の構造に深く関わる存在だった。
これは、 自己犠牲が当たり前になった世界で、 “誰も見捨てず、自分も捨てない”道を探す物語。
耳元の相棒と共に、 カナトは世界のルールそのものを書き換えていく――。