あらすじ
パールパレス帝国の第一皇女ペリウィンクルは多数の愛人を常に自身の傍に侍らせている。
中でも特にお気に入りだったのが、皇室騎士団長として知られるヘデラという男だった。
いや、彼女はヘデラ以外の愛人のことなど眼中にもなかった。
ペリウィンクルによりよいものを捧げようとして多くの愛人が命を落としていったが、彼女がお葬式に参列したことは一度たりともなかった。月がいつ如何なる時だろうと地球を眺めているように、皇女の興味関心の矛先はいつもヘデラにのみ向けられていた。
そんなある日、ヘデラはペリウィンクルに黙って戦場へと出征し、遺書を遺して帰らぬ人となってしまう。
ヘデラの死に悲しむ皇女ペリウィンクル。人々はそれを『天罰』だと噂した。
ペリウィンクルは最愛のヘデラを失ってようやく自身が犯した罪を自覚し、ほぞを噛んだ。
ヘデラは言った。私に幸せになってほしい、と。
でも、人殺しの私に幸せになる権利などあるのだろうか?
物理的に死ぬほど愛された悪女による贖罪のお話