あらすじ
「お前、その背鰭で本当に大丈夫なんかよ」
海の底で暮らす、15歳の少年カイ。人より小さな背鰭を持つカイは、泳ぎが得意でないことに劣等感を感じていた。
そんなカイのもとに、ある日真っ赤な貝殻が届く。
大人になるための通過儀礼「十五の儀」に挑むことになったカイは、途中何者かに拉致されてしまい——。
海と陸、そして空を舞台に、己の持つ能力に劣等感を感じている少年が自分のありのままを受け入れていく物語は、やがてこの世界の謎に迫る。
泳ぐための背鰭、伸縮する足、空を舞う翼が世界を彩る異世界交錯ファンタジー。
☆登場人物☆
カイ
背鰭の小さな海国人。自分の能力に劣等感を感じている。責任感が強く、優しい。
イオ
カイの妹。泳ぎが得意。兄想いで天真爛漫。
レノ
カイの幼馴染。赤くてギザギザの大きな背鰭が特徴的。自信家。
セラウィル
陸国の王子。通称セラ。自分の足に劣等感を抱えている。堅実で慎重派。
ウィーケ
空国の青年。大きな黒い翼を持っている。楽天的だが実は仲間想い。イオに弱い。
ジバリム
陸国の研究者。異常なまでの背鰭愛。研究さえできれば他のことはあまり気にしない。いつも白衣を着ている。
ライレン
セラの臣下。忠誠心が高い。