あらすじ

「っ!?」 おれは思わず声を上げそうになった。 トイレのドアを開けたら、そこにもう一人おれがいたのだ。 ズボンを膝まで下ろし、便座に腰掛けたままこちらを見上げている。目をこれでもかと見開き、口をぽっかりと開けていた。きっと今のおれもまったく同じ表情をしているに違いない。まるで鏡を見ているかのようだ。 おれはそのままトイレの中に足を踏み入れた。 「……いや、なんで入ってくんだよ」 もう一人のおれがぼそりと言った。 おれは何も答えず、ドアを静かに閉めた。無意識のうちにそうしていたので、答えようがなかったのだ。

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小説を読もう2026/05/18
  • 現在の作品おれがドッペルゲンガー :約2000文字 :霊