あらすじ
目を覚ました時、青年には何一つ記憶がなかった。
自分の名前。
過去。
なぜ生きているのか。
全てが空白だった。
そんな彼に与えられた名前は――『ブラッド』。
窓のない施設で、公安直属の特殊部隊に管理されながら、彼はある“任務”を命じられる。
殺せ、と。
頭が溶けるような、腐った甘い匂いを纏う化け物たちを。
人間の皮を被り、社会に紛れ込む異形。
血を操る力を持つブラッドだけが、それらを殺すことができた。
なぜ自分は戦えるのか。
なぜ怪物を殺さなければならないのか。
そして、自分は本当に人間なのか。
任務を重ねる度、失われた記憶の断片が少しずつ蘇っていく。
だがその先に待っていたのは……。
これは、“ブラッド”と呼ばれた青年が、自らの記憶と存在理由を追い求める現代ダークファンタジー。
グロテスクな表現をする時は題に*を付けます。