あらすじ

​日本のボラボラ島と称される美しい自然を持つ孤島・青藍島。 かつて過疎化で限界集落に瀕していたこの島を救ったのは、前代未聞の「ドスケベ条例」だった。 ​「不特定多数との性行為の義務化」によって、性を謳歌する者たちが集う楽園(ユートピア)へと変貌を遂げた島。しかし、その圧倒的な快楽の裏側では、「純愛」を望む少数派の尊厳が観光資源の維持という名目のもとに徹底的に黙殺され、弾圧されていた。 ​「多くの人が認めているから正しい」という多数者の専制が支配する狂気の島で、主人公・橘淳之介は、愛という精神的価値(質的功利主義)を掲げて立ち上がる。 ​性の解放という一見無害な理念が、議論を拒絶し、強制力を持った瞬間に暴走する――。 突飛な設定を通じて、集団としての人間がいかに過ちを犯すのか、正義と倫理の構造を冷徹に浮き彫りにする、前代未聞の社会派ディストピア・バトル。

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カクヨム
カクヨム2026/05/17
  • 現在の作品ネタバレ注意!『ぬきたし』:ドスケベ条例が露呈させる正義と功利主義の地獄