あらすじ
この世界には、様々な人種が存在しています。
一つは、ノレッジ。
彼らはごく普通の人間。その中でも魔術を使いこなせるノレッジは珍しいと云われています。
彼らは手を取り合い、知恵を絞り助け合いながら日々生きています。
一つは、クローフィ。
彼らは血を求める吸血鬼。その体躯に流れる血が濃いほど、強力な魔術を使うことができると云われています。
彼らは高貴な者として誇りを持ち、力をせめぎ合って生きています。
一つは、ベスティア。
彼らは動物の血を引き継ぎながら、人の姿をした種族。彼らは二つの魔属性を持っていると云われています。
そして彼らは争いを好みません。誰よりも平和を願い生きています。
そしてこの世界には、魔術が存在しています。
それらを人々は「魔術」と呼び、日常で上手く利用しているのです。
一つは、赤魔術。
燃え盛る烈火の如く、炎を主元素とする魔属性。灼熱と燃える炎の灯火は、時に癒しを与える篝火となるでしょう。
一つは、青魔術。
静謐に揺蕩う水面の如く、水を主元素とする魔属性。冷気を纏う水は、やがて氷結し仲間を護る盾となるでしょう。
一つは、黄魔術。
轟々と響く雷鳴の如く、雷を主元素とする魔属性。目を晦ます俊敏さは、敵を欺く剣となるでしょう。
一つは、緑魔術。
巍巍とした大木の如く、木を主元素とする魔属性。植物を創造する力は、味方を治療する薬となるでしょう。
一つは、茶魔術。
宏闊と広がる大地の如く、地を主元素とする魔属性。地相を変える力は、戦闘を有利にすることでしょう。
一つは、灰魔術。
花散らしの鎌鼬の如く、風を主元素とする魔属性。烈風のように吹き荒ぶ風は、天候をも変える力となるでしょう。
一つは、黒魔術。
深淵から躪み寄る夜の如く、闇を主元素とする魔属性。影を操ることで、戦場を意のままにできるでしょう。
しかし、この世界には魔術が存在していながら、その力を一生涯発揮せずに終わる者が多数存在していました。
その者たちに、魔術を学ぶ機会を与えるため、この魔導院が設立されました。
人々を救済し、平和な世界を築くため、彼らは日々勉強をしています。
そこはまるでユートピアのように光り輝くお城のような場所なのです。
「ねえねえ!まどういんってどんなところ?」
「魔導院はね、たくさんの子どもたちが暮らしながら、切磋琢磨勉強に励んでいるとても素敵なところだよ」
「そうなんだ!わたしもいつか行ってみたいなぁ」
「そうだねぇ、機会があったら行ってみよう。けれど種族には危ない人もいるから、メノウも気を付けるんだよ」
『おい、そろそろ寝ろ!明日に響くぞ』
「もう寝る時間だ。今日のお話はここでおしまいにしよっか」
「えー!もっと聞きたい!!」
「ふふ。今日は早めに寝て、明日たくさんお話してあげるね」
「むう…はあい」
『話の続きは、また今度ね』