あらすじ
事故で命を落とした俺は、異世界の青年アストとして目を覚ました。
与えられた固有スキルは「自己暗示」。
自分に強く思い込ませることで、頭の中にある物語の英雄、怪物、剣士、魔法使い――その力を一時的に再現できる能力だった。
だが、この力は万能ではない。
信じきれない力は失敗し、使いすぎれば自分自身が崩れていく。
だから俺は決めた。
まずは英雄ではなく、運び手として生きる。
元大型トラック運転手としての段取り、危険予測、荷扱いの感覚。
そして、頭の中に眠る無数の物語。
魔物、商人ギルド、危険な街道、命を待つ荷。
剣も魔法もまだ半人前。
それでも俺は、荷を、人を、未来を届ける。
これは、自己暗示ひとつで異世界を生き抜く俺が、やがて物語すべてを武器にして成り上がる話。