あらすじ
使えば死ぬ。それでも手放せなかった。
先大戦で人類の半分が死に、TOKYOはガレキの山と化した。
電気も水道も政府もない廃墟で、天涯孤独のガラクタ屋・天雅は、ガレキを拾い、すいとんを食い、眠る。それだけの毎日を送っていた。
ある日、地下研究施設で一台のハンドヘルドPCを拾う。
起動した瞬間、目の前に現れたのは――青い光を纏った甲冑の武者。
物理攻撃が一切効かない最強の精神エネルギー体。
代償は、使用者の命。起動するたび天雅の寿命が削られ、制限時間はたったの三分。
それでも天雅は手放さなかった。
あいつが傍にいる三分間だけ、この世界で一人じゃないと思えたから。
だが「0計画」と呼ばれるその装置を、三つの組織が狙っていた。
息子を殺された復讐に燃える陸軍大佐。国家再興を企む元政府の女。南区画を仕切る仁義のヤクザ。
追撃の中で天雅が見つけたのは、装置の開発者の娘・梨乃。コールドスリープで五年間眠り続けていた少女だった。
梨乃だけが知っている、三分の壁を超える方法。
だがその「鍵」は、梨乃自身の身体だった。
天雅が戦えば、自分の命が削れる。
リミッターを外せば、梨乃の身体が壊れていく。
守りたい相手を壊さなければ、戦えない。
自分を削るか、他人を殺すか。
正のエネルギーと負のエネルギー――二つの兵器が激突する、ポストアポカリプスSFアクション。
「戦うたびに、君が消えていく。」