あらすじ
文学少年の僕は、渾身の二百字小説を投稿サイトに載せた。
しかし結果は、PVわずか、評価ゼロ、ブックマークゼロ。
そんな僕に、文芸部の先輩・雨宮は言う。
「タイトルは玄関。一行目は、読者に靴を脱がせる場所だ」
悔しいけれど、先輩の指摘は正しかった。
僕の小説は、読者に届く前に閉じられていたのだ。
そして僕は、雨宮先輩の累計一位作品を読むことになる。
そのタイトルは――
『【悲報】なろうの王、純文学の行間が読めない』
WEB小説帝国『なろう』の王・ダロウが、純文学の刺客たちにボコられながら、「読まれる小説」と「心に残る文学」のあいだで最強のハイブリッド小説を目指す、創作論バトルコメディ。
読者に媚びるだけでは浅くなる。
けれど、読者を置き去りにした物語も届かない。
これは、文学を信じたい僕と、読者に届くことを諦めない先輩と、行間が読めないWEB小説王の物語である。