あらすじ
公爵令嬢テレサ・トーネードは、名門公爵家の娘でありながら、正妻の子ではない妾腹の令嬢だった。
姉グレースは公爵家の宝として育てられ、テレサはその引き立て役として扱われてきた。
けれど、当の姉だけはいつもテレサに優しかった。
だからこそテレサは姉を憎めなかった。
愛していた。そして同じくらい、嫉妬していた。
そんなテレサは、王立学院の卒業記念夜会で、第三王子レナードから突然婚約破棄を告げられる。
理由は、没落男爵家の庶子であるジュリア・ハリアーに嫌がらせをしたというもの。
だがジュリアは、テレサと同じく出生に傷を持つ少女だった。
妾腹の公爵令嬢と、没落男爵家の庶子。
二人は似ていた。似すぎていた。
嘘の断罪劇。証拠を持って現れる推理好きの令嬢。そして、貧民街育ちの第九王子スカイ・キャリアベース。
これは、婚約破棄の夜に、妾腹の公爵令嬢がもう一人の自分を断罪し、自分自身を取り戻す物語。