あらすじ

周囲を海に囲まれた島国「東暁皇国」。 不敗の神話を信じるその国は、圧倒的な物量を誇る列強との戦争の末、歴史上初となる大敗北「みち島沖海戦」によって数万の命と国力のすべてを失った。 破滅を前に焦燥する政府と軍部が手を染めたのは、神話に伝わる禁忌の魔術。 異界から「無敵の英霊」を呼び寄せ、戦局を一撃で覆そうとしたのだ。 しかし、鳴り響く空襲のサイレンと粗悪な代用品のせいで儀式は暴走。 硝煙の立ち込める祭壇に現れたのは、光り輝く英霊でも、未来の超兵器でもなかった。 それは──時代も、職業も、価値観もバラバラな、「ただの日本人21人」だった。 1945年の特攻要員、1970年代の学生運動家、2010年代の官僚、そして2030年代の元陸上自衛官。 チート能力も現代兵器も与えられず、ただの生身として歪んだ軍国国家へ放り出された彼らは、同じ日本人でありながら、「国家」「戦争」「責任」を巡って激しく対立していく。 軍、政府、そして占領地のレジスタンス。 様々な思惑が泥沼のように絡み合うなか、元陸自の現場指揮官・黒崎迅が選んだのは、皇国の勝利ではなく、無意味な死を一つでも減らすための「生存の戦い」だった。 敗北へとまっすぐ突き進む世界の中で、彼らは何を目撃し、誰のために銃を執るのか。 チート無双を徹底的に排除した、最も泥臭く、最も切実な異世界転移戦記、開幕。

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小説を読もう2026/06/09
  • 現在の作品暁皇国は敗北を知らない