あらすじ
音大付属中学のピアノ科受験のために、伯父の家に居候することになった私。
忙しい伯父が滅多に寄りつかない家には、ハーフの従弟セイが一人ぼっちで暮らしていた。
久しぶりに会う従弟の奔放さに戸惑いながらも、心を通わせ合ううちに、私はセイがバイオリンを習いたがっていることに気づく。
大学で知り合ったバイオリン科の学生、内藤暁にセイの指導を頼むうちに、彼に心惹かれていく私。
だが、はじめての恋に心を乱され、演奏に集中できなくなっていることを教授に見抜かれて…。
登場人物
私…矢奈結加。十二歳。ピアノの才能があると周囲に言われている。
セイ…美濃部セイ。六歳。ドイツ人の母親とのハーフ。最近日本に帰国したばかり。
教授…音楽科の教授。結加のピアノに惚れこんでいる。
伯父…セイの父。貿易商を営む。バイセクシャルらしい。
内藤暁…バイオリン科の学生。セイにバイオリンを教える代わりに、結加に課題を手伝わせる。