あらすじ
――神々が国家資源・インフラとして『神格鑑定局』に管理される現代。この世界では、カミサマのエネルギーが電力を生み、ネットワークを繋ぐガソリンとなっていた。下町の寂れた路地裏で興信所を営む男・御巫 廻(みかなぎ めぐる)は、絵に描いたようなずぼら男。一般女性を見れば鼻の下を伸ばし、今日も近所のキャバクラ嬢にデレデレとケーキを食べさせてもらっている。だが、彼は神格鑑定局の若きエリート美少女、神代 結衣(かみしろ ゆい)の前で、世界のルールを完全にひっくり返してみせた。突如として街を襲った、未曾有のサイバーテロと邪神気の暴走。恐怖に戦慄し、国家崩壊を予感する結衣の隣で、廻はけだるげに偏光サングラスを外す。「効率的な燃料、ねえ。……神様をオモチャにしてるバカの面、拝みにいこうか」へらへらとした締まりのない空気が、一瞬で消失する。咥えた電子タバコの煙が視覚化するのは、犯人へと繋がる【因果の糸】。袖口に仕込んだ神楽鈴型手甲が澄んだ音を鳴らし、公的データベースに存在しない異質の古流体術『神気流し』が、国家災厄級の化け物を子供の手を捻るように瞬殺していく――!「あなた、一体何者なの……!?」「ただの、ひどく不真面目な民間探偵さ」国際テロリストとの黒いコネクション。局のシステムすら凌駕する超越的な異能。なぜこれほどの男が、一般人として街に潜んでいるのか?結衣は彼の底知れぬ正体を暴くため、バディとして同行することを決意する。しかし二人はまだ知らない。裏社会の最深層から世界をチェス盤のように弄び、「自分が神になり替わろう」と画策する巨大IT企業の若き天才CEO・烏丸 蓮の存在を。カミサマがインフラとなった現代の裏通りで。因果を視るへらへら探偵と、生真面目なエリート鑑定士の、奇妙な仕分け(日常)が幕を開ける!
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