あらすじ
「小学六年生の一ノ瀬紡(いちのせ・つむぎ)は、厳しいお母さんの言う「絶対に幸せになれる未来」のために、大好きなイラストも友達との遊びも全て我慢し、塾の四角い檻の中で泥臭く勉強にしがみつく日々を送っていた。
ある日の塾の帰り道。
薄暗い高架下のトンネルで、紡は不思議な『白黒のハチワレ猫』に誘われるように、冷たい暗闇へと踏み入る。
トンネルを抜けた先――そこに広がっていたのは、いつもの駅前ではなく、見知らぬ住宅街。
そこで紡が目撃したのは、ヒステリックに子供を怒鳴りつけ、誰からも愛されずに床にへたり込む、死んだ目をした「未来の自分」の姿だった!
「嫌だ……あんな冷めきった地獄みたいな未来、絶対に嫌!!」
命からがら元の世界に戻った紡。しかし、手元にある塾の国語テキストを開くと、そこにはさっき見てきたはずの『呪われた未来』が一字一字、生々しく描かれていて――!?
現実から逃げ出した先が出口なのか、それとも、お母さんの言う通りに走るこの道こそが、怪物へと繋がる檻なのか。
時空を超えたポケモンカードの羅針盤(コンパス)を手に、紡は三十年後の未来で待つ最強のバディ・サトシと共に、自らの絶望的な運命を書き換えるためのスリリングな冒険へ飛び出す!
少女の「反逆」が未来を変える、ジュブナイルSFミステリー