あらすじ
【あらすじ】
古物買取会社に新卒入社した神谷悠真。
入社式の日、彼は営業成績全国1位として表彰される鷹野誠司の姿に憧れを抱く。
「物を見る前に人を見る」
創業社長・九条玲司とトップ営業・鷹野が口にしたその言葉に心を動かされ、悠真は古物買取の世界へ飛び込んでいく。
しかし現実は理想だけではなかった。
高額なインセンティブ。
数字に追われる営業現場。
お客様の思い出と会社の利益の間で揺れる査定員たち。
そして、人が品物を手放す時に隠された様々な人生。
遺品整理。
生前整理。
相続。
離婚。
再出発。
査定するのは物だけではない。
その品物に込められた人生そのものだった。
やがて悠真は知ることになる。
高く買うことが正義なのか。
利益を出すことが正義なのか。
そして――
「人の思い出に値段を付ける」とはどういうことなのかを。
これは、新人査定員・神谷悠真が古物買取業界の光と影に触れながら、本当の価値を探し続ける物語。