あらすじ
三十八歳の会社員・佐伯真理は、母を亡くした半年後、長年夢だったポルトガルへの旅に出る。
厳しい母のもとで育ち、恋愛も自由も後回しにしてきた真理。十年に及ぶ介護を終えた今も、母の言葉は呪いのように心に残っていた。
リスボンで出会ったのは、日本人ホテルオーナーの細川悠真。異国の街を案内されるうちに、真理は少しずつ自分の本当の気持ちと向き合い始める。
エヴォラの大聖堂、ファドの響く夜、テージョ川を望む丘の上――。
遠い国で見つけたのは、新しい恋だけではなかった。
これは、人生を誰かのために生きてきた一人の女性が、自分自身を取り戻していく恋と再生の物語。
全13話完結。