あらすじ
彼氏・龍一からのLINEが、三日間既読にならない。でもインスタのストーリーは更新されていて、映り込んでいるのは知らない女の腕だった。
もう限界だと感じた主人公は、一言だけ送る。
「さよなら」
すると――三秒で、既読がついた。
電話をかけてきた龍一は謝るどころか「監視してるの、重くない?」と逆ギレ。主人公は静かに電話を切る。
リビングに降りると、お母さんはすべてを察していた。「三ヶ月前から気づいてた」「都合のいい女にされてたんだよ」――鋭くて、でもあたたかい言葉で、娘の背中をそっと押す。
そんな夜、幼なじみの朝日からLINEが届く。「なんかあった?」たったそれだけで、全部わかってくれる人。彼はずっと、そばで静かに見ていた。龍一といるとき、お前は全力で笑ってなかった――その言葉が、主人公の胸に刺さる。
後日、龍一から謝罪の長文が届く。主人公は既読だけつけて、朝日に電話した。
夜道を並んで歩きながら、朝日がはじめて本音を言う。
「今も好きだよ」
目の端が、細くなった。
そしてその夜、家に帰ると――お母さんが赤飯を炊いていた。