あらすじ

祖父の遺品から見つかった、一枚の古い写真。 裏には、こう書かれていた。 「鞆の浦にて、千代子と 昭和十八年秋」 韓国で生まれ育った青年キム・ハルは、写真に写る若き日の祖父と、見知らぬ日本人女性・千代子の名を追って、瀬戸内の港町・鞆の浦を訪れる。 そこで出会ったのは、千代子の孫娘、美咲だった。 鞆の浦に残された千代子の手帳。 韓国に残されていた祖父・佐伯春雄の手帳。 そして、金春雄というもうひとつの名前。 戦中から戦後へ、国境と国籍が大きく揺れた時代の中で、約束はなぜ果たされなかったのか。 潮待ちの港・鞆の浦を舞台に、海を渡った一枚の写真と、二つの名前をたどる物語。 ※本作は毎日更新予定です。完結までお付き合いいただければ幸いです。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/09
  • 現在の作品鞆の浦にて、千代子と ――海を渡った写真と、二つの名前――