あらすじ
王太子カイルロッドから婚約破棄を告げられた伯爵令嬢エルシア・ノクタリス。
死者の未練を花として見る力を持つ彼女は、「不吉な弔い令嬢」と疎まれてきた。けれど、亡きオフィーリア王妃の追悼式で婚約を破棄されても、エルシアは王妃の棺に白百合を捧げようとする。
隣で微笑むのは、命を祝福する聖女と称されるミレーナ。
誰もがエルシアを責める中、亡き王妃の弟であるエルネスト公爵だけが、彼女の手を取った。
そして白百合が棺に触れた瞬間、花は黒く染まる。
それは王妃の死に隠された毒の未練だった。
さらに聖女の祈りは癒やしではなく、罪を白く塗りつぶす隠蔽術式で――。
婚約破棄された弔い令嬢が、ただ白百合を置いただけで王家の罪を暴き、冷血公爵と呼ばれた王弟に見初められる、弔いと白百合の異世界恋愛物語。