あらすじ

僕には、魔物の声が聞こえる。 痛い、怖い、やめて。 倒すべき相手の声が胸に流れ込んでくるせいで、僕はいつも最後の一太刀が遅れる。 勇者学園では、そんな僕を誰もが落ちこぼれと笑った。 それでも僕は、聞こえた声を無視できなかった。 卒業試験の日、討伐対象として檻に入れられていたのは、凶暴な黒悪獣――のはずだった。 けれど僕にだけ、その魔物の本当の声が聞こえる。 苦しい。 人を殺したくない。 われを忘れたのか。 それは魔物ではなく、支配の杭に縛られ、闇に落ちかけた伝説の黒神獣ガルムの幼体だった。 誰にも信じてもらえなかった声。 勇者には向いていないと思っていた力。 けれどその力が、誰にも救えなかった神獣を救う。

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小説を読もう2026/06/09
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