あらすじ
海辺の街で暮らす女子高生・長谷川アイコの朝は、最悪から始まった。寝坊、全力疾走、そして曲がり角での衝突事故。ぶつかった相手は、どこにでもいそうで、どこにもいないような“空気みたいな男子”——永瀬ケンジ。
最悪の出会いのはずだった。けれどその日の放課後、二人は再び出会う。人気のない漁港。沈みゆく、白い巨大な“何か”。そして——異常な波。
気がつけば、二人は海に沈んだはずの“機体”の上に立っていた。
誰もいないコックピット。名を呼ぶ謎の声。迫り来る同型機。そして、操縦経験ゼロのまま突きつけられる選択。
——乗るか、沈むか。
偶然の衝突から始まる、逃れられない戦い。
日常は、もう戻らない。
これは、何者でもなかった二人が、“戦場”に名前を刻むまでの物語。