あらすじ
「青春と愚行は切っても切れぬものだ」
人生において最も信用していないものは三つある。
第一に「絶対に儲かる話」。
第二に「君には才能がある」という言葉。
そして第三に、「もう一杯だけ」である。
詩人崩れの大学生・八坂が通う、根津の深夜喫茶『トントス(まぬけ)』。
二年休学中の尾崎。 風呂に入らない美大生・灰田。クールなトントスのバイトの女子大生・茉莉。そして、かつて学生運動の残り火にいたという謎の年上美女・西園寺玲子。
閉園後の植物園に忍び込み、 酔っ払いを右ストレートで沈め、「海が見たい」の一言で他人を鎌倉へ連行する。
そんな玲子に振り回されながら、 僕らは酒を飲み、本を読み、恋をこじらせ、 何者にもなれないまま夏を過ごしていく。
人生を勢いで運転する女と、 行き先のわからない若者たちの、 ろくでもなくて、少しだけ愛おしい青春群像劇コメディ。