あらすじ
【あらすじ(紹介文)】
異世界の回復魔法は、命を削る「飢餓の拷問」だった――。
だから俺は、魔法を捨てて「現代医療」と「地球の美味い飯」で世界を救う。
剣と魔法の世界、アナステシア。
この世界の『回復魔法』には、ある絶望的な代償があった。
それは、患者自身の脂肪と体力を爆発的に燃焼させて傷を塞ぐ【カロリーの等価交換】。
腕を治せばミイラのように痩せ細り、餓死寸前となった兵士の口にねじ込まれるのは、防腐剤まみれで生ゴミの臭いがする最悪の戦闘糧食『ゲロオムレツ』。
怪我をするより治療のほうが辛いという地獄の最前線に、一人の男が降り立った。
中村優太(25歳)。
かつての凄惨なトラウマから「目の前の命を絶対に救う」と誓った、現代の戦闘医官(メディック)である。
「魔法なんて燃費の悪いモン、むやみに使うな。まずは物理で血を止めろ」
優太は『止血帯』や『ホッチキス』を用いた現代戦術医療(TCCC)で、患者のカロリーを一切消費させずに命を繋ぎ止めていく。
そして、人助けで得た【善行ポイント】を使い、彼だけのチートスキル『地球ショッピング』を発動!
魔法の消耗で飢えた兵士には、肉汁溢れる『特大ダブルチーズバーガー』と『キンキンに冷えたコーラ』を。
極貧でゲロオムレツを齧る美人自警団には、スパイス香る『金曜日の極上カレー』を。
美味すぎる地球の飯で、優太は異世界の胃袋と命を次々と掌握していく。
その凄腕を買われた優太が赴任したのは、大陸で一番安全と言われる永世中立地帯『ポポロ村』。
のどかなスローライフ……と思いきや、そこは規格外の変人たちが集う、一番騒がしい村だった!
マッハの飛び蹴りで魔獣を粉砕し、血を吐いて村人を回復するヤンデレ美少女村長(月兎族)
極貧のあまり、公園の雑草をむしって食べる薄幸の地下アイドル人魚
ゴスロリ安全チョッキで巨大スパナを振り回す、天才ドワーフの内務官
これは、ちょっと訳ありな凄腕メディックが、トラブルだらけの村人たちを「地球の薬と美味い飯」で餌付けし、村のインフラを現代化していくほのぼの医療スローライフ。
――ただし。
「俺の患者(メシ)の邪魔をする奴は、神様だろうが許さねえぞ」
村の平穏を脅かす魔獣や悪党、果ては理不尽な神のヤラセ(悲劇)が降りかかった時。
心優しきドクターは白衣を脱ぎ捨て、地球の重火器と『無双の近接格闘(CQC)』で、あらゆる絶望を跡形もなく粉砕する!