あらすじ

*登場人物 侑衣:道具への関心が強い二年生。曲がった傘の骨まで見過ごせない、気の強い語り手。 華梨:落とし物係。おとなしいが、自分の役目を最後まで果たそうとする。 滝斗:目が悪く、最初は協力をためらうが、人の行き先を支えられる聞き役。 成洋:物事の優先順位をつけるのが上手な同級生。細やかで、言い方はさっぱりしている。 あいり:周囲を支えながら動ける生徒。新しい経験にも前向きで、係の仕事に誇りを持つ。 彩沙:学級委員。受容性が高く、人をまとめる力はあるが、ときどき話を聞かない。 *あらすじ 梅雨時の学校。廊下に並べられた傘から落ちるしずくが、不思議な水たまり「傘沼」を作る。道具好きの侑衣と落とし物係の華梨は、持ち主不明の傘を返そうとするが、傘を振ると風の音色に混じって、持ち主の言えなかった言葉が聞こえてきた。 傘を返すたび、友達に謝れなかった生徒、話しかける勇気をなくした生徒、笑ってごまかしていた生徒の気持ちが浮かび上がる。侑衣たちは笑いながらも、返すことだけが正解ではないと知っていく。 最後に残った透明傘には、まだ書いたはずのない六人の名前が現れる。「この傘は、まだ返さないで」。傘沼は、友情と心の平穏を守るため、次の雨までに六本の傘を探せと告げる。ほっこり笑えるのに、次の謎が気になる梅雨の廊下の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/06/08
  • 現在の作品梅雨廊下の傘沼係