あらすじ
二十一年前、長崎県沖の孤島・七禍島で、七人が死んだ。海禍、火禍、土禍、風禍、鏡禍、音禍、血禍。島に伝わる七つの災厄になぞらえた惨劇は、観光開発をきっかけに再び掘り起こされる。だが、血禍の死者とされた鳳悠一の遺体は見つかっていない。建築学者・鳳恭介は、兄の名を取り戻すため島へ帰る。七つの死は、事故か、呪いか、配置された殺人か。
登場人物紹介
真壁彰
警視庁捜査一課の刑事。七禍島事件の再調査協力として島を訪れ、二十一年前の死者の配置に違和感を抱く。
二階堂壮也
警視庁総務部広報課の刑事。事件がどう語られ、どう社会に定着したのかを読み解く。
九条雅紀
法医学者。七つの死の記録に残る「医学的情報の薄さ」から、死体が配置として扱われた可能性を見抜く。
鳳恭介
建築学者。血禍の死者とされた兄・鳳悠一の真相を追い、二十一年ぶりに七禍島と向き合う。
鳳悠一
鳳恭介の兄。二十一年前、血禍の死者として記録されたが、遺体は見つかっていない。
灯村要
七禍島と本土を結ぶ船の管理者。鳳恭介に対し、意味深な言葉を投げかける。
鷺宮依子
七禍館の管理人。丁寧な態度の奥に、島と事件への複雑な感情を隠している。
七禍島の関係者たち
観光開発、保存会、島民、遺族たち。二十一年前の惨劇をそれぞれ違う立場から語る者たち。