あらすじ
あらすじ
眠れない夜、主人公は秒針の音だけが響く真っ暗な部屋で、ただ朝を待っている。
目が暗闇に慣れてくるにつれ、見慣れたはずの部屋の輪郭が少しずつ歪んで見えはじめる。カーテン、服、机の上のマグカップ。昼間には何でもなかったものたちが、夜の中で別の顔を持ちだす。
やがて主人公は、部屋の隅に“黒よりも深い黒”が溜まっていることに気づく。
それは影なのか、疲れた心が見せる幻なのか、それともずっと前からそこにいた何かなのか。
秒針の音に追い詰められながら、主人公はその暗闇から目を逸らせなくなっていく。
長い夜の中で、自分の内側に沈んでいた不安や孤独が、少しずつ形を持ちはじめる。