あらすじ
乙女ゲームの悪役令息ジークに転生してしまった、平凡な元社会人の俺。
待ち受ける婚約破棄と国外追放の破滅エンドを回避するため、ヒロインや攻略対象たちとは関わらず、ただ平穏に生きることを決意する。
しかし、ゲームの知識を駆使して密かにフラグを折っていたつもりが、俺の行動はすべて深謀遠慮や隠された優しさだと周囲に大勘違いされてしまう。
原作ヒロインからは慕われ、悪役令嬢の婚約者からは熱烈に愛され、ライバルの王子からは唯一無二の親友と認められ、果ては王国を救う大事件の指揮を執ることに。
果たしてジークは、胃痛に耐えながら念願の平穏な生活を手に入れることができるのか。
勘違いが勘違いを呼ぶ、悪役令息の無自覚英雄ファンタジー、開幕。
【登場人物紹介】
◇ジーク・フォン・クラインフェルト
本作の主人公。公爵家の嫡男。中身は乙女ゲーム好きの平凡な日本人。破滅エンドを回避するために原作知識を駆使するが、元々のハイスペックと相まって、彼の行動は全て「深謀遠慮の現れ」と勘違いされてしまう。本人は胃痛に耐えながら、ただ平穏を願っている。
◇アレン・フォン・アルトリア
アルトリア王国の王太子。原作ではジークのライバル。文武両道だが、融通の利かない一面も。ジークの的確すぎる助言の数々(ゲーム知識のリーク)に感銘を受け、彼を「唯一無二の親友にして最高の参謀」と信じて疑わない。
◇カイル・フォン・ベルガー
騎士団長の息子。実直で裏表のない性格だが、考えるより先に体が動く脳筋タイプ。ジークとの模擬戦で完敗した際、その手加減を「己の成長を促すための神技」と勘違い。以降、ジークに絶対の忠誠を誓う。
◇リリア・オーブライト
平民出身ながら、強大な聖なる力を持つ聖女。原作ゲームのヒロイン。本来、ジークに陰湿ないじめを受けるはずが、逆に何度も助けられたことで、彼の冷たい態度の裏にある(と勘違いした)優しさに惹かれていく。
◇ソフィア・フォン・ヴァレンシュタイン
ジークの婚約者である公爵令嬢。原作ではジークと共にヒロインを虐げる悪役令嬢。破滅回避のために紳士的に振る舞うジークの、本来の彼とは違う大人びた姿に触れ、本気で恋をしてしまう。勘違いする乙女の一人。