あらすじ

​右目が潰れた。どうでもいい、耐えるのは慣れている。 左腕が義腕になった。片手が動けば剣は振れる。 内臓も、耳も、足の感覚も、全部どうでもいい。 ​……時間が、足りないんだ。 ​かつて恵まれ、我が儘だった俺は、自分より才能のある義理の妹を嫉妬から傷つけた。顔に火傷を負わせ、家を追放された。 最底辺のスラムで自分の愚かさを知った俺に届いたのは、妹がその傷のせいで、不幸な結婚を強いられようとしているという噂だった。 ​妹の卒業まであと2年。 彼女の未来を救うには、世界中のどこかにある、古傷を治す『幻の妙薬』が必要だ。 ​これは、自分のちっぽけな自尊心のために妹を傷つけた最低の俺が、熨斗をつけて借りを返すための物語。 ​たとえこの命が、燃え尽きようとも。

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カクヨム
カクヨム2026/06/08
  • 現在の作品盲目の贖罪