あらすじ
――舞台は異世界。企業が支配する五十の区画によって成り立つ国。
この世界では星間戦争の影響で“不審死”が日常化し、人々の願望が様々な災害を引き起こす。
貧民街で一人暮らしをしている孤独な学生ユイは突然「封鎖能力」に目覚めてしまう。
外へ出ようとすれば元の場所へ戻され、住民は次々と眠りにつき、街は静かに閉ざされていく。
その結果、区画は閉鎖され、住民は眠り続ける異常事態へ発展した。
この事態を収束させるため派遣されたのは政府職員――監察局の男アズ。
本来なら隔離処分となる案件だったが、「学校の課題の提出」を理由にユイは四十八時間の猶予を与えられる。
監視対象と監察官。閉じた街で始まる、たった二日間の共同生活。
やがてユイは、自分の力が生まれた理由を知る。
そしてアズもまた誰にも語らなかった過去と向き合うことになる。
四十八時間後、現象は終わる。
その代償として、ユイはアズと過ごした時間の記憶を失う。
忘れることが決まっている少女と、忘れられることが決まっている監察官の、四十八時間の物語。