あらすじ

旧街道の外れに、1人の老いた食堂主がいた。 名はロアン。 若い頃から、宿屋、軍の炊事場、商隊、屋台、貴族屋敷と、 いくつもの仕事を転々としてきた男だった。 どこへ行っても続かなかった。 正しいと思うことは見えていた。 だが、言い方を間違え、順番を間違え、人の場所を壊してしまう。 そうして歳を取り、最後に残ったのは、 新道の開通で客足を失った旧街道沿いの小さな食堂だけだった。 店を畳もうとした雨の夜、商談に失敗した若い商人セオが、 その食堂の戸を叩く。 ロアンが余り物で作った、名前のない煮込み。 高級な材料ではない。 派手な料理でもない。 けれどそれは、疲れた旅人の腹を温め、 もう少し歩く力をくれる味だった。 続かなかった人生の失敗は、本当に全部無駄だったのか。 旧街道に残る小さな味と、1人の男の物語。 全12話完結予定。

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小説を読もう2026/06/08
  • 現在の作品続かなかった男の最後の食堂 〜旧街道に残る、名もなき味〜