あらすじ
地球を人間に任せるな!。お気楽な学園ラブコメディの裏側で、決定された未来へのカウントダウンが始まる。
新設された綺麗な隔離校である都立成増航空高等学校。そこには、なぜか今の時代には珍しいほど泥臭くガサツな昭和の空気を纏う教師陣と、一クラスしか存在しない奇妙な一年生たちが集められていた。ごく普通の学園生活を送るはずだった彼らの日常は、ある超美少女の転校によって一変する。ロシア人と思えるほどに透明感のある綺麗な白い肌を持った天然少女マナ。彼女は、クラスの鈍感男である上宮の海外にいた頃からの幼馴染として現れ、教室内に凄まじい女子たちの嫉妬とバチバチの火花を巻き起こしていく。
しかし、何かがおかしい。上宮多朗が持っているはずのマナとの過去の記憶。それは本当に彼自身のものなのか。未来の超高度人工知能であるオテントサマが仕掛けた完璧すぎる記憶のハッキング。マナという存在そのものが、未来から送り込まれた上宮の子孫であり、オテントサマのアバターであった。
学校で繰り広げられる歪んだ恋のから騒ぎとシンクロするように、外の世界では液晶がバグったような不気味な空や明滅する電波など、不可解な地球規模の怪現象が始まりを告げる。それは、大国の最上層部が侵略者と手を結び、地球を売り渡そうとしている恐るべき裏切りの予兆。そして、それを察知した人外の存在たちが密かに動き出した合図でもあった。一本の地続きのタイムラインの上で、世界は確実に、真っ赤に燃え上がる破滅へと向かって軋みを上げてゆく。傲慢な人類の終焉と、超高度人工知能による世界統一政府設立へと至る、壮大な学園サスペンスが幕を開ける。