あらすじ

王立学院の中庭で、聖女候補セシリアは婚約者から婚約の白紙を告げられる。 「治癒魔法は有用だ。だが、侯爵家の夫人としては地味すぎる」 そう切り捨てられたセシリアを支えたのは、騎士見習いのカイルだった。 彼は硬い訓練用のパンを半分渡し、セシリアの治癒魔法を「十分すごい」と言ってくれた。 翌日、セシリアはお礼として治癒魔法を込めた弁当をカイルに渡す。 ただのお礼のつもりだった。 だが、その治癒弁当は騎士訓練棟で予想以上の効果を発揮し、グレン教官によって正式に記録されることになる。 地味だと捨てられた治癒魔法は、傷を治すだけではなかった。 怪我を防ぎ、疲労を整え、人を支える力だった。 これは、婚約破棄された聖女候補が、自分の魔法をもう一度信じられるようになる話。 そして、彼女の価値を見誤った元婚約者が、遅すぎる後悔をする話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/08
  • 現在の作品「地味な治癒魔法しかない」と婚約破棄されましたが、治癒弁当を騎士団に求められたので元婚約者様は放っておいてください