あらすじ
悪役令嬢系乙女ゲーム『ときめきブック』を心の支えにしていた鈴木すみれは、名門公爵家の令嬢フライト・ブラックに転生する。
しかもこのゲーム、バッドエンドなし。
最後には必ず誰かがフライトをかばってくれる、安心安全の親切設計。
「つまり、わたくしは主人公ですから」
そう確信したフライトは、完璧令嬢としての頭脳とゲーム知識を駆使し、攻略対象者たちのイベントを次々に回収していく。
本編開始後、フライトは平民出身の光属性少女アイリスとの友情エンドと、闇属性の天才フッケルの救済を同時に目指す。
しかし、彼女が「好感度」や「ページ」として処理していたものは、現実の人間の感情だった。
やがてフライトは、自分の知っている物語だけがすべてではなかったことに気づいていく。
それでも、彼女が積み重ねてきた選択は確かに誰かの居場所となり、最後にはフライト自身もまた、自分のための幸せを選び取る。